男の腕時計選びの本質とは何だろうか?それは自分自身の立場と感性、そして腕時計と向き合い続けることにあるかもしれない。
己と時計に向き合う男のためのスタイルCASE No.1ビジネスパーソンとしてのセンスと信頼感を放つオンスタイル
現代は個性と自己表現が重視される時代。装いにおいては、ビジネススタイルのカジュアル化によって、スーツという「ユニフォーム」から解放された自由な着こなしが広がっている。これまでは「スーツを着ておけば及第点」といった装いのテンプレートがあったが、ビジカジではそうはいかない。センスの差がはっきりと表れるからこそ、より一層身だしなみにはこだわりを持つ必要がある。
現代のビジカジスタイルで考えたいのは、相手と自分の立場を把握した上で、自身が打ち出していきたいセルフイメージ。相手からの信頼も獲得しつつ、クリエイティブな提案を期待される職種なら、ラフに見えないギリギリまで着崩したジャケパンの腕元に、ドレスウォッチよりもヒネリの効いた時計を合わせて、常識を操る革新者的な雰囲気を演出するのも悪くない。悪目立ちしないサイズ感で、スマートな存在感を放つこんなクロノグラフの時計なら、王道のスーツから個性を打ち出したジャケパンの着こなしにもすんなりハマる。
サウスウィック ゲートレーベルのジャケット7万4800円(シップス 銀座店 03-3564-5547)、バルバ ナポリのシャツ5万600円(コロネット 03-5216-6521)、PT トリノのパンツ4万5100円、ホリデー&ブラウンのチーフ9680円(ともにビームス公式オンラインショップ www.beams.co.jp )、ジョンスメドレーのカーディガン6万500円(リーミルズ エージェンシー 03-5784-1238)、アイヴァンのメガネ4万4000円(アイヴァン 東京ギャラリー 03-3409-1972)、シンパシー オブ ソウルのリング2万7500円(S.O.S fp 恵比寿本店 03-3461-4875)
熱狂的コレクター垂涎の人気アーカイブモデルのカラーを再現!深みのあるブルーダイヤルが魅力の「SBEC025」
知的で誠実な印象を与えるブルーダイヤルの時計は数あれど、なぜそのカラーリングなのかを語れるモデルは限られる。こちらのモデルは、人気アーカイブから着想を得た朝焼けの空を彷彿とさせるニュアンスのあるブルーダイヤルが特徴だ。目の肥えた時計マニアなら、まるで経年変化によって綺麗に褪色したヴィンテージウォッチ特有のブルーダイヤルを想起するかもしれない。ビジネスとカジュアルの境が曖昧になったが故に幅が広い現代のビジカジスタイルにも違和感なくマッチさせる時計を選ぶなら、こんな絶妙なカラーダイヤルウォッチが有力候補だ。
己と時計に向き合う男のためのスタイルCASE No.2人生は旅路だ。自分と向き合うオフスタイル
人生という旅路は選択の連続だ。何を選ぶかよりも、その道をどう歩むかが未来を紡ぐ鍵となる。立ち止まり、過去の足跡を振り返るオフのひと時が、新たな道標となり、次の一歩を力強く導く糧となる。
大人の品を維持しながら、少しアメカジの要素をMIXしたウールコート&デニムジャケットのレイヤードスタイル。デニムのインディゴ色をさりげなく拾うように、手元にはブルーダイヤルの「スピードタイマー」をセット。腕時計の多列ブレスレットによるさりげないアクセントと快適な着用感は、こんなリラックス感のあるオフスタイルにもマッチする。足元には登山用にも使われるラバーソールを搭載した革靴を合わせてちょっぴりアクティブに。
マッキントッシュのコート14万9600円(ビームス公式オンラインショップ www.beams.co.jp)、ウィーウィルのGジャン4万700円(ウィーウィル 03-6264-4445)、ジョンスメドレーのニット5万3900円(リーミルズ エージェンシー 03-5784-1238)、サウスウィック ゲートレーベルのパンツ2万6950円、ボルドリーニ セレリア ペル シップスのバック8万8000円(ともにシップス 銀座店 03-3564-5547)、パラブーツのシューズ9万4600円(パラブーツ 青山店 03-5766-6688)、アイヴァンのサングラス5万5000円(アイヴァン 東京ギャラリー 03-3409-1972)
さりげない個性と快適な着用感が魅力スピードタイマーの歴史を感じる意匠「多列ブレスレット」に注目
この腕時計の多列ブレスレットは、1970年代のアーカイブモデルがデザインソースとなっている。70年代といえば、クォーツ革命によって時計産業が大きな変貌を遂げた時代。デザインに新しい試みが生まれ、腕時計は単なる実用品からスタイルの象徴へと変化していったと言われている。この多列ブレスレットは、一目でそれとわかる独自性を演出しつつ、細やかなパーツを組み合わせによるフィット感の向上を実現しているのが魅力。自身が着けていることを忘れてしまうほど腕馴染みの良い仕上がりとなっている。
己と時計に向き合う男のためのスタイルCASE No.3自己変革に不可欠な出会いの場を彩るギャップ萌えを仕込んだオフスタイル
ふとした新しい出会いが、固定観念からの脱却につながり、そして前進のきっかけになることは少なくない。だからこそ、初対面でも興味を引き、深い対話を生む準備が必要だ。相手に強い印象を残しつつ、意外な一面で心地良いギャップを作り出せれば、自然と距離を縮められるはず。
最近流行しているファッションスタイル、スターボーイからインスピレーションを受けたレザージャケットの着こなし。ミーハー的な感性かと思いきや、実は腕元に付けている腕時計は舶来ブランドの定番モデルではなく、日本を代表する時計ブランド。さらにはコントラストが際立つ配色のスピードタイマーという意外性のある選択を。
チンクワンタのレザー21万7800円(チンクワンタ 050-5218-3859)、ヴィルームのカットソー1万7600円(コロネット 03-5216-6521)、ヴィンセンツォ ミオッツァのスカーフ1万9800円(真下商事 03-6412-7081)、フミヤ ヒラノ ザ トラウザーズのパンツ5万5000円(ノウン 03-5464-0338)、シンパシー オブ ソウルのブレスレット6万1600円(S.O.S fp 恵比寿本店 03-3461-4875)
あの最高傑作と称される「元祖パンダ」から着想!コントラストの効いた配色が目を引く「SBEC021」
セイコーには1972年の発売以来、ファンから「元祖パンダ」の愛称で親しまれ、セイコー歴代クロノグラフの最高傑作と称されるアーカイブモデルが存在するのはご存知だろうか。こちらはそんな通称「セイコーパンダ」から着想を得つつ、更なる限界突破を実現するためのアレンジが加わった逸品だ。ニュアンスのあるホワイトシルバーのダイヤルに対し、サブダイヤルとタキメーターを表記したダイヤルリングには、ブルーグレーを使用。このコントラストがありながらも、はっきりとした白黒に振り切らない絶妙な配色だからこそ味わえる高級感が、酸いも甘いもかみ分ける大人の余裕を感じさせる。
時計好きの間では常識⁉︎世界初の自動巻きクロノグラフは1969年に生まれたセイコー「スピードタイマー」である
1969年に「垂直クラッチ」を搭載した世界初の自動巻きクロノグラフとして登場したのがセイコーの「スピードタイマー」だ。クロノグラフウォッチのなかでは後発でありながら、世界初の自動巻きクロノグラフという「より革新的な製品を開発する」という提案が国際的に高い評価を受けることに成功。以来、時計好きの間では常識として「世界初の自動巻きクロノグラフ=スピードタイマー」として認知されている。
信頼のあるセイコーの技術を凝縮。
更なる進化を遂げた新作「スピードタイマー」
現在展開されている「スピードタイマー」は、アーカイブのデザインを尊重しつつ、更なる改良が加えられているのが魅力。例えばケースデザインは、最新技術によるダウンサイジングと視覚的にコンパクトに見えるカッティングや鏡面仕上げが施されている。実際に着用すれば、想像以上の付け心地の良さと手首へのおさまりのバランスの良さに小さな驚きを覚えるはず。