秋冬の着こなしにミリタリーテイストをプラスできるモッズコートは、もともと“M-51”の名称でフィールドジャケットの上に羽織る軍服として採用されていたコートの通称だ。現代ではファッションアイテムとしての確かな地位を築いており、着こなしの幅も広い。今回はモッズコートにフォーカスして、気になる起源から注目の着こなし&アイテムまでを紹介!
男心をくすぐる要素満載!モッズコートはオトナ男子の鉄板ミリタリーアウターだ!
モッズコートは、50年代から60年代後半にかけてアメリカ陸軍に採用された野戦用パーカーのこと。有名なのは1950年代に採用されたアメリカ軍の極寒防寒衣料の51年型モデル。正式名称は、アメリカ軍への物資調達時に使用されるMIL規格にて規定された「PARKA SHELL M-1951」だ。「M-51」と呼ばれているのは、MIL規格で1951年より採用されたパーカのため。同じ「M-51」の名称で「フィールドジャケット」が存在しているのも、同じ年代に制作されたためと言われている。
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近年ではミリタリーブームの影響もあり、数々のブランドがモッズコートを展開。なかにはモッズコートのシルエットのみを抽出しながらディテールを変更したデザインも多数存在するため、現代においてのモッズコートの定義の幅は広くなっている。ここからは、クラシックなディテールを備えたモッズコートからデフォルメされたデザインのモッズコートまで幅広く着こなしを紹介!
モッズコートを着こなすコツ①ボリューミーなダークストールを巻いて野暮ったさを払拭
ボリューミーなシルエットと素材感、さらにミリタリー感を強調するオリーブのカラーリングが備わったモッズコートは、本格派過ぎるが故に一歩間違えるとコスプレのように見えてしまい、野暮ったい印象を与えてしまうことも。都会的な雰囲気を出すには、ボリューム感のあるストールを巻くのがおすすめだ。下のスナップのようにブラックやグレーなどの落ち着いた色合いを取り入れて、オリーブの面積を控えめにすることで、野暮ったさを感じさせない洗練されたスタイルに仕上げられる。
モッズコートを着こなすコツ②細身のデニムを合わせてメリハリのあるシルエットを表現
数あるアウターのなかでも、かなり身幅が広くボリューミーなモッズコート。今っぽくワイドパンツを合わせてエフォートレスな装いに仕上げるのもアリだが、ボリューム感が強調されすぎると、全体のバランスが悪くなることもある。そこで提案したいのが、クラシックなモッズの着こなしを想起させるような細身のパンツ合わせ。上半身から下半身にかけて細くなるYシルエットが生まれ、逆三角形のメリハリのあるシルエットが形成され、バランスの取れたスタイルに。
モッズコートを着こなすコツ③インナーに鮮やかなカラーを取り入れて洒落感をブースト
良くも悪くも重厚感が出やすいオリーブのモッズコート。インナーに鮮やかな色を取り入れることで、軽やかかつ、全体の印象を明るく調整することが可能だ。下のスナップでは、オリーブと補色に近い関係性のパープルをインナーにセット。補色とは、互いに対立する位置にある色のこと。補色同士は視覚的なコントラストを生む効果があり、オリーブの落ち着いたトーンがパープルのビビッドな色合いを際立たせている。
モッズコートを着こなすコツ④ブラックのモッズコートをチョイスして都会的な印象を演出
モッズコートの野暮ったさが気になる方には、ミリタリー感が軽減されるブラックを選んでみて欲しい。下のスナップでは、モッズコートにカーゴパンツを組み合わせているが、ミリタリーオンミリタリーのコーディネートは一般的に避けられる傾向にある。しかし、上下をブラックで統一することでミリタリー感を和らげ、さらにインナーとシューズにピンクを加えることで、ミリタリーアイテムの重さを巧みに軽減したバランスの良いコーディネートを実現。足し引きのバランス調整力に長けているからこそ実現可能なコーディネートの好例のひとつだ。
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