20代の青年のような若さはじけるファッションスタイルは、似合わなくなってきた気がする。服装に大人っぽさを求めながらも、同時にトレンド感も捨てたくない。そんな30代メンズにおすすめの春アウターを紹介する。
30代メンズの春アウター①TATRAS のミリタリーブルゾン FALO
完成度が高いお洒落な薄手のフィールドジャケットがあれば、春の着こなしは磐石といっても過言ではない。万人ウケするシュッとしたダウンジャケットで人気の TATRAS(タトラス) は、実は春アウターも積極的に展開しており、選択肢が豊富。そんな同ブランドから選定したのは、フィールドジャケット「FALO(ファーロ)」だ。イマのトレンドにぴったりなオーバーサイズ仕上げで、コットンとナイロンを高密度に織り上げたドライで清涼感のある生地感や、立体的なポケット、随所に組み込まれたドローコードによりシルエット調整がかなうのも◎ これ1着羽織るだけで男前になれること間違いなしだ。
30代メンズの春アウター②OUR LEGACY のシャツジャケット
最近流行しているシャツジャケットは、ドレスウェアブランドやカジュアルウェアブランドが積極的に展開するシャツ感覚で軽く羽織れるアウターだ。2005年にストックホルムを本拠地に始動したOUR LEGACY (アワーレガシー)の1着を選んだ。同ブランドは、流行に関係なく長年着られるタイムレスなウェアがじわじわと人気を高めており、海外の高感度なセレクトショップや百貨店がこぞってラインナップに加えている。本シャツジェケットは大きめのスプレッドカラーと両胸のフラップポケット、ストレッチ性のあるポリエステル×ポリウレタンの生地が特徴で、Tシャツの上に羽織るだけでお洒落なスタイルに近づく。
30代メンズの春アウター③AMI の Ami de Cœur ジップジャケット
流行りのショート丈、そして春に使えるアウターと言えば、スウィングトップははずせない。しかしいざ着こなそうと試着してみると思った以上に野暮ったくなってしまったりと、なかなかに難しいアウターであるのも事実だ。そんなスウィングトップ的なデザインを非常に取り入れやすくアレンジしたのが、AMIのジップジャケット。左胸のポケットや玉縁ポケット、丈感やシルエットの調整などによって、Tシャツの上に羽織るだけでイマっぽい着こなしがかなう。
30代メンズの春アウター④Bottega Veneta の キモノ テックナイロン カーコート
ラフ・シモンズやフィービー・ファイロといった世界的な評価が高いデザイナーの元で経験を積んだマチュー・ブレイジー氏がクリエイティブディレクターを務めてからというもの、ボッテガの服や靴に対する評価は上昇の一途を辿っている。ブランドロゴやブランドの意匠を前面に打ち出すことのない クワイエット・ラグジュアリーなスタンスが、業界人やファッション通にウケている。そんな同ブランドからピックアップしたのは、テックナイロンを採用してイタリアで製造された着物構造のカーコート。背中の切り替えやほどよくルーズなフォルムなど、春の着こなしをお洒落にする要素がちりばめられている。
30代メンズの春アウター⑤BLÆST の ブラック Synes ジャケット
春も注目のテック系アウター。ザ・ノース・フェイスやパタゴニアといった定番アウトドア系ブランドの1着を選ぶのも良いが、定番を脱したい大人男子はBLÆSTを候補に入れてみてはいかがだろうか。同ブランドは、ノルウェーにて2005年に始動したテック系アウターに強みをもつ持つブランドだ。ピックアップしたフーデッドジャケットは、ドロップショルダーや短めの丈感でトレンドコンシャスなイメージ、素材感や背中に配されたベンチレーション等によりテッキーなイメージを訴求できる。
30代メンズの春アウター⑥A.P.C. インディゴ Elvis デニムジャケット
コンテンポラリーなリアルクローズの草分け A.P.C.(アー・ペー・セー) から、鮮やかなインディゴブルーが爽やかな春コーデを演出してくれそうなデニムジャケットをピックアップ。いわゆる2ndタイプのデニムジャケットをベースに、たっぷりとした身頃でミニマルなデザインにすることで、シティボーイノリのファッションスタイルが構築できる。気張らずにイマっぽいデニジャケスタイルを志す30代メンズにおすすめの1着。
30代メンズの春アウター⑦GENTLEMAN PROJECTS のショート丈ニットブルゾン K-9
カーディガンやドライバーズニットをはじめとする前開きニットは、寒暖差に対応する必要がある春の装いに欠かせない。30代メンズがアウターとして取り入れるならトレンドのシルエットは必須だし、パッと見て分かる編み地の上質感も欲しい。そんなリクエストにこたえられるのが、GENTLEMAN PROJECTS のショート丈ニットブルゾン「K-9(ケーナイン)」 だ。表に30番手双糸のウール糸、裏には60番手単糸のAMOSSAを採用して編み地を”限界度目”で編み立てており、肉厚なので少し肌寒い春の日にぴったり。